2023.12.09
不動産ニュース
首都圏8月中古住宅流通動向
東日本不動産流通機構（レインズ）は9月11日、首都圏の不動産流通市場の動向を公表しました。
それによれば、直近8月の中古マンションの成約件数は2367件（前年同月比0.9％上昇）となり、ほぼ横ばいながら3ヶ月連続で1年前の水準を上回りました。平均の成約価格は4704万円（同9.9％上昇）と39ヶ月連続で前年同月を上回りました。在庫件数は4万5961件で前年同月比19.9％の増加となりました。
エリア別に成約件数を見ると、都区部を除き、さえません。東京23区は1106件（前年同月比11.7％増）と二桁の増加となり、3ヶ月連続で前年の同じ月の水準を上回りました。一方、多摩は207件（同12.7％減）と二桁の落ち込みでした。横浜・川崎市は388件（同1.5％減）、神奈川県他が159件（同5.9％減）でした。埼玉県も247件（同5.0％減）と弱含んでおり、20ヶ月連続で前年同月を下回りました。千葉県は260件（同12.2％減）となりました。
半面、地域別の成約価格は、単価ベースで下落エリアはありません。神奈川県他が13.3％値上がりするなど郊外での上げ幅が大きく、横浜・川崎市も7.0％上昇しました。残りのエリアも5％台、4％台の上げ幅を見せました。
中古戸建て住宅は、成約件数が837件（前年同月比4.6％減）となり、20ヶ月連続で前年同月を下回りました。平均の成約価格も3725万円（同1.4％下落）と落ち込みました。在庫件数は1万8279件で前年同月比36.7％増と大幅な伸びを示し、12ヶ月連続で増えています。
地域別に成約件数を見ると、東京23区は151件（前年同月比10.7％減）と二桁の減少となり、多摩は113件（同1.8％増）となりました。横浜・川崎市は106件（同13.1％減）と3ヶ月ぶりに下回り、神奈川県他が86件（同28.3％減）と大幅に落ち込みました。一方、埼玉県は200件（同16.3％増）となり、実に20ヶ月ぶりに増加しました。千葉県は181件（同1.1％減）でした。
エリア別の成約価格は、東京23区が6332万円（前年同月比1.9％下落）と5ヶ月連続で下げました。横浜・川崎市は4491万円（同4.6％下落）となり、埼玉県も2617万円（同0.2％下落）でした。上昇を示したのは、多摩（同7.6％上昇）、千葉県（同6.8％上昇）、神奈川県他（同3.0％上昇）の3エリアです。
